Critical&Safe- IEC60309規格 IP&S(産業用プラグ&ソケット )

Critical & Safe

Critical & Safeは、極めて高度な安全性、耐久性、性能が要求される用途に適しています。頻繁な着脱が必要なアプリケーション、空港、交通機関などのインフラに関わる公共設備での使用に最適です。

本製品には、作業者の安全性、高い性能を保持するため、スイッチ式のインターロック機構が内蔵されています。インターロック機構のスイッチがONの場合、プラグが不用意に離脱することなく、また正しい組合せのプラグを挿入しない限り、電気接続されませんので、現場内での事故のリスクを大幅に減らすことができます。

またハウジングには、過酷な環境下での使用に最適なPBT樹脂、あるいはアルミニウム合金のシルミンを採用しています。PBT樹脂は、ヘビーデューティ―用途や薬品を多用する環境での使用に適しており、シルミンは、堅牢性、耐衝撃、耐候性を保持しながら、優れた耐腐食性を発揮します。

特長

  • 定格電流:16A、32A、63A、125A
  • 定格電圧:50~690VAC
  • 防水性:IP44またはIP67
  • 適合規格:IEC60309-1、IEC60309-2、IEC60309-4
  • PBT樹脂、またはアルミニウム合金のシルミン製ハウジングを採用

アプリケーション

  • ヘビーデューティ―用途
  • 薬品業界
  • 製材所
  • 空港、交通機関などの公共施設

製品構成図

電源側のSocket outletから、Plugを介してケーブルに接続し、途中にConnector(中継用コネクタ)を挟みながら、最終的に機器側のInletへと安全に電力を供給する構成となっています。各接続部にはロック機構や誤接続防止設計を採用しており、高い耐久性・安全性・作業効率を実現しています。

製品構成図

挿抜回数について

IEC60309 規格における挿抜耐久性試験(Normal Operation Test)では、“無負荷時(off-load)” と “通電時(on-load)” を明確に区別しており、定格電流に応じて必要サイクル数が Table 7(IEC60309-1)にて規定されています。

例として AC / Series I の場合:
定格電流 無負荷時(off-load) 通電時(on-load)
16A 5,000回 規定なし
32A 1,000回 1,000回
63A 1,000回 500回
125A 250回 250回
250A 125回 125回

IEC60309 では “挿抜サイクル数は一律ではなく、定格電流と on/off load 条件により異なります。また IEC60309 は on-load(定格通電状態)での挿抜試験も規格として要求しており、通電挿抜を禁止する規格ではございません。なお、実運用においては安全性および接点保護の観点から、通電状態での頻繁な挿抜は避け、遮断後に抜き挿しされることを推奨しております。

IP&S(IEC60309)のご紹介