低PIM(Passive Inter-Modulation)同軸ケーブル

低PIM(Passive Inter-Modulation)同軸ケーブル

PIM(Passive Inter-Modulation)は、パッシブ相互変調と呼ばれ、非線形特性を有する2つ以上のハイパワー信号が高周波経路を通過することで生成される相互変調歪み、ノイズを表します。

PIM対策はあらゆる無線通信機器において重要な課題ですが、各周波数帯が非常に近距離な5Gなどの携帯基地局用途では、より顕著な問題となります。PIMが発生することで、干渉が生じ、レシーバの感度が制限されたり、通信システムの信頼性、通信速度、通信量の低下などの深刻な障害につながります。

PIMを引き起こす非線形特性は、ケーブルやコネクタの材質や性能、ならびに部品結合部の仕上がりに大きく左右されますが、アンフェノールは、PIMを最小化する適切な材質、表面処理、結線処理などを施すことで、高信頼の低PIM同軸ケーブルを開発しました。

通信業界では、-153dBc以上がPIM基準値の業界スタンダードですが、アンフェノールは-160dBc以上を基準値として設計、検査された高性能な同軸ケーブルを提供します。

シリーズ名 柔軟性 シールド特性 用途 データシート
SPP-250 良い 優れている 屋内 SPP-250
SPO-250 良い 優れている 屋外 SPO-250
SPO-500 良い 優れている 屋外 SPO-500
TFT-5G-402 優れている 大変優れている 屋内/屋外 TFT-5G-402
TFT-5G-401 優れている 大変優れている 屋内/屋外 TFT-5G-401