Medi | Slice®

Medi | Slice®

Medi | Slice®は、医療機器市場の要求に応えるために開発された、高密度かつ高精度なカードエッジ型プリント基板(PCB)コネクタです。シンプルなプラグアンドプレイ設計に加えて、単回使用に適した革新的なプルバンド・ラッチ機構を採用しており、診断機器から治療装置まで、幅広い医療機器アプリケーションに対応します。

最大36芯のコンタクトを内蔵したコンパクト設計により、限られたスペースでも優れた性能を発揮します。非嵌合時の誤接触を防ぐタッチプルーフ構造のコンタクトが、患者様や医療スタッフの安全性を確保する設計です。

各種コンポーネントとの親和性にも優れており、バックプレーンコネクタやトグルスイッチ、端子台などと容易に統合可能です。これにより、柔軟性と信頼性を両立したトータル接続ソリューションを構築できます。

Medi | Slice®は、1コンタクトあたり定格電流1A(連続)、動作電圧225V ACに対応しており、高密度な信号アプリケーションにおいても高い信頼性を提供します。

特長

カードエッジ技術を統合することで、単回使用に最適な安全設計

プリント基板の端部をそのままコンタクトとして利用するカードエッジコネクタ技術を採用しています。単回使用や使用期間が限定された医療用途において、内部フェイルセーフ機構を組込むことが可能になり、想定された寿命を超えた再利用を防ぎ、安全性と製品の一貫性を確保します。

プルバンド・ラッチ機構により、軽い力で確実にロック、安全性を向上

嵌合時に「カチッ」という音で確実な接続状態を確認できる、プルバンド・ラッチ式接続システムを採用しています。わずか約3.9kgの軽い力で嵌合でき、取り外しも約1.8kgと扱いやすいため、誰でも安心してご使用いただけます。また、最大で約9kgの引張力にも耐える構造で、使用中の不意な脱落を防ぎ、医療現場での安全性と信頼性を高めます。

最大36芯の高密度コンタクトで、コンパクトさと性能を両立

わずか45.72mm× 38.1mmの小型サイズに、最大36本のカードエッジピンを実装しています。堅牢な樹脂ハウジングに収納された高密度設計により、狭スペースでも信号を効率的に伝送でき、医療機器の小型化と高性能化をサポートします。

非嵌合時の誤接触を防ぐタッチプルーフ構造

非嵌合状態においてもピンコンタクトへの誤接触を防ぐタッチプルーフ構造を採用しています。この安全機構により、医療機器に求められる厳しい安全基準を満たすだけでなく、光ファイバや集積回路などの高感度アプリケーションでも、電気的トラブルや静電気放電(ESD)のリスクを最小限に抑えることができます。

複数の誤嵌合防止キーを設定可能

複数の誤嵌合防止キーを設定可能で、同一装置内で複数のコネクタを使用する場合でも、誤った嵌合を防止できます。端子台や表面実装などを含む複雑な構成にも柔軟に対応でき、正確かつ安全な接続を実現します。

多様な製品バリエーション

プラグ(ケーブル取付タイプ)のほか、レセプタクル(ケーブル取付タイプおよびパネル取付タイプ)をご用意しており、パネル取付は前面・背面のいずれにも対応しています。医療機器や産業用オートメーションシステムにおけるさまざまな筐体設計や実装要件に柔軟に対応することができます。

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