リフロー高さ安定型 基板表面実装同軸コネクタ

プリント基板(PCB)実装において、リフロー工程中の基板表面実装同軸コネクタの変形は、設計エンジニアが直面する重要な課題の一つです。

誘電体にPTFEを使用した従来の同軸コネクタは、リフロー時に膨張・変形しやすく、部品の傾きや電気特性の低下、さらには接続信頼性の低下を招く可能性があります。

この課題に対し、アンフェノールはPTFE誘電体の代わりにガラスまたはエポキシを用いた「リフロー高さ安定型 基板表面実装同軸コネクタ」を開発しました。これらの材料は温度変化による体積変化が極めて小さく、リフロー工程においても優れた寸法安定性と高い実装信頼性を実現します。

リフロー高さ安定型 基板表面実装同軸コネクタ

特長:

  • リフロー工程中でも寸法安定性を維持
  • 基板からGNDまでの高さを最小化
  • ガラスシールタイプ:最大500℃対応
  • エポキシシールタイプ:最大255℃対応

アプリケーション:

  • フェーズドアレイシステム
  • ミサイルのシーカー、誘導システム
  • 高密度マルチポート構成
図1:PTFEコネクタがリフロー中に傾き・浮き上がる様子
図1:同軸コネクタ(誘電体:PTFE)が
リフロー中に傾き、浮き上がる様子
図2:リフロー耐性コネクタは基板上に安定して保持
図2:リフロー高さ安定コネクタ(誘電体: エポキシ)
基板に対して安定して保持
図3:ガラスシールPCBコネクタの断面
図3:リフロー高さ安定コネクタ(誘電体: ガラス)
の断面図

電気特性:

図4は、本製品のガラスシールタイプとエポキシシールタイプの電気特性を比較したものです。

各SMPコネクタは、評価用テスト基板(SK-3412A)上で評価され、Sn96はんだを用いて実装されています。
また、図4に示すVSWRデータは、テスト基板の伝送ライン中央部に対してゲーティング処理を行ったものであり、基板表面実装コネクタ本体およびPCBへの接続部を含めた特性を示しています。

電気特性
図4:ガラスシールタイプ vs. エポキシシールタイプ

主な特性:

本製品は、標準品(COTS)の他にカスタムデザイン対応も可能です。

また、SMP、SMPM、SMPSの各シリーズにおいて、シングルポートおよびマルチポート構成の製品を、金めっき仕様および予備はんだ処理仕様の両方で提供可能です。

特性 ガラスシール
タイプ
エポキシシール
タイプ
リードタイム ★★★
価格 ★★★ ★★★
アウトガス ★★★
温度耐性 ★★★ ★★
周波数 ★★★ ★★★
品番 仕様
1211-20015 SMPオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, SB
1211-20016 SMPオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, FD
1211-20019 SMPオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, Pre-Tinned, SB
1211-20021 SMPオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, Pre-Tinned, FD
1211-40162 SMPオス 基板表面実装同軸コネクタ, エポキシシール, FD
3211-20027 SMPMオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, SB
3211-20028 SMPMオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, FD
3211-20033 SMPMオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, Pre-Tinned, SB
3211-20034 SMPMオス 基板表面実装同軸コネクタガラスシール, Pre-Tinned, FD
3211-40175 SMPMオス 基板表面実装同軸コネクタ, エポキシシール, FD
3811-60005 SMPSオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, .009インチ, SB
3811-60005-TD SMPSオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, Tin Dipped, .009インチ,  SB
3811-60006 MPSオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, .009インチ,  FD
3811-60006-TD SMPSオス 基板表面実装同軸コネクタ, ガラスシール, Tin Dipped,  .009インチ,  FD
3811-40092 SMPSオス 基板表面実装同軸コネクタ, エポキシシール, .009インチ,  FD