MagConnect® | HV

MagConnect® | HV は、IVL(Intravascular Lithotripsy)やPFA(Pulse Field Ablation)など、高電圧を伴う医療処置に対応するために設計された高耐圧マグネットコネクタです。直感的な自動嵌合と磁気式安全離脱機構により、医療従事者は処置中でも安心して操作でき、厳しい電気的環境下でも高い信頼性を発揮します。
低電圧から高電圧まで、EMI対策が求められる用途、衝撃や振動のある環境、インテリジェント機器との統合用途など、多様な分野で使用実績があります。
特長
- 芯数:HVコンタクト:2芯、5芯
LVコンタクト:5芯、10芯 - 直感的かつ磁気による自動嵌合
- 安全性を高める磁気式の離脱機構
- 再使用可能または単回使用用途に応じてカスタマイズ可能
- EEPROM、抵抗、コンデンサなどの追加が容易
- EMI/RFI 対応
- 低電圧(12V未満)から高電圧(5000V超)まで安全に使用可能
- 屋外ウェアラブル用途に対応する堅牢設計
- VF/HF/RF対応(超低周波・高周波・無線周波数環境に対応)
仕様
- 嵌合方式:磁気式
- 嵌合耐久性:10,000回以上
- 離脱力:約 14.7 N(3.3 lbf)
- 動作電圧:7000V DC(HVコンタクト)
200V DC(LVコンタクト) - 動作電流:3A
- 耐薬品性:一般的な洗浄溶剤に対応
- タッチプルーフ:IEC 60601-1 準拠
- 滅菌対応:Gamma、EtO
- 保管・動作温度範囲:0℃~+150℃
MagConnect®のアプリケーション例

MagConnect® ケーススタディ
喉頭鏡(Laryngoscope)
ある大手医療用ビデオ喉頭鏡メーカーが、喉頭鏡用コネクタに関して創造的なソリューションを求めてAmphenol Onanonにアプローチしてきました。それまでこのメーカーはHDMIコネクタを使用していましたが、HDMIは着脱が容易ではなく、処置中に患者が負傷する原因となっていました。
喉頭鏡検査は、喉頭や咽頭の他の部分を観察するために行われる処置であり、医師は患者の食道内で機器を繊細に操作する必要があります。適切な機器がなければ、このような処置は困難になります。場合によっては、機器が患者の食道に不意に圧力を加えて損傷を引き起こす危険性もあります。
このような状況下で、基本的なHDMIコネクタを使用していると、処置中に問題が発生しても容易にコネクタを外すことができませんでした。これを受けて、このメーカーは、緊急時に容易に切り離せるコネクタを求めてAmphenol Onanonに相談したのです。
高電圧の血管内衝撃波治療(Intravascular Lithotripsy)
MagConnect®は、血管内の石灰化に対する高電圧衝撃波治療機器にも最適なソリューションでした。OEM(相手先ブランド製造業者)は、MagConnect®を自社の装置にスムーズに統合した後、それが予測可能な安全性、直感的な操作性、一貫した有効性を持つと評価しました。